森と夕日 3
住民の犠牲は痛ましく、美しいひのき材はいま私たち庶民の住宅建築には縁が遠い存在になってしまいました。
エジプト、メソポタミア、あるいはギリシア、ローマの滅亡と歴史の事実として森林の破壊に対し、警告する学者は多いのです。
人間ができて2万年と少々・・・。
自分たちの生活環境を、自分たちの種族によりよいように改善してきた、と思いこんでいたのは、実は、愚かにも破滅への道を歩んでいるのではないでしょうか。
中部ヨーロッパ、日本と同じころ、戦いに敗れたドイツの田舎を行くと昼なお暗い森があります。
ここにはさまざまな野菜 種が存在しています。
今から200年ほど前に、強い政治力をもって林内放牧禁止令、森林伐採や火入れの禁止をし、郷土の森を復元しました。
木曽の制度より約100年後のことです。
その民族はアメリカ大陸にも故郷と同じように、夏は緑、冬は葉の落ちる広葉樹林から、美しい文明を築きました。
破壊の中から、最低限の生存環境を復元した所に文明がつづきでない所の文明は、もろくもついえ去ったのではないでしょうか。
数年前まで私宅の近くにあった鎮守の森は消え去ってしまいました。