森と夕日 4
ヘルシンキの郊外の団地エスポーの給水塔の上にあるレストランから見たフィンランドの美しい森は、どこまでも視線のとどくまでつづいていました。
住宅について、乞われるままに随筆めいたものを書いてきました。
それが本職ではないのです。
自分では賃貸 仙台アパートなど不動産、建築を設計することにカを注いできたつもりであって、特に住宅を心がけていたわけでもないのに、長い間おなじことをくり返していると、それが専門だと思っている方々が少なくないらしいことに気づきました。
そう古いことではないのです。
その間、1959年の夏にはじまる外国を旅行して住宅やそれをとりまく環境を観察して比較することをつづけました。
はじめの頃、カメラもフィルムも不自由だったので、もっぱら自分の目でたしかめ、紙にスケッチをしました。
自由になるにしたがってレンズに頼るようになりました。
自らのための資料であるが、大学でペラペラしゃべる際の材料としても役立つのです。
活字を読むより、視ることのほうがいい諸君が増えてきたことに迎合した形です。
・・・ということが、以来10年も続けることができたのは、そのときどき、留守をあずかってくれた研究室の若い方々の協力です。